Legal Education Support Association
活動報告
2024年3月24日
刑事司法セミナー「第4回 刑事司法への誘い」
今回のセミナーでは、幅広い世代を対象とし、
中学⽣18名、高校生27名、教諭2名の計47名の方々にご参加いただきました。
過去のセミナーと同様、法曹三者のみならず、警察・保護・矯正といった様々な分野の法律家・実務家の方々にご登壇していただきました。
セミナーは3部構成にわたり、刑事司法を支える職業の紹介、刑事手続のリレー形式での解説、グループセッションを通して、それぞれの仕事内容や魅力について学びました。
セミナー終了後には、個別の進路相談会も行われました。
▲刑事司法の流れについてリレー形式で解説
▲グループセッションの様子
参加者の声
元々司法全体に興味があり、検察官、裁判官、弁護⼠のどれかになりたいと思っていたが、今回のセミナーで被害者⽀援や加害者の更⽣を⼿伝う⽅々の話が聞けて、司法に対する視野が広がってよかった。(高1男子)
裁判の後にも矯正や保護があって再犯を防ぐための活動もあることを知り、とても⾯⽩いと思いました。(中3男子)
多分野の⽅が参加してくださっていたので、⼤変興味深かったです。(高校教諭)
ネットで調べても出てこない、働いている上での本⾳を聞けて楽しかったです。⼤学受験に向けてのモチベーションも⾼まりました。
(高2女子)
3時間があっという間でした。こういったセミナーは質問時間が少ないことが多いので、座談会がありとても有難かったです。(高1女子)
座談会は、⾃分から気になることを聞く形式だったので、能動的に学ぶことができた。また、
⾊々な分野が多く、矯正という知らなかったことを知ることができた。裁判の傍聴もぜひ参加したい。(中3女子)
2023年12月17日
刑事司法セミナー
「第3回 刑事司法への誘い」 大学生向け
法務省共催のもと、初めて大学生を対象として行われた第3回目の刑事司法セミナーでは、
大学生38名、法科大学院生3名、高校生1名の計42名が参加しました。
第1回、第2回のセミナーと同様、法曹三者のみならず、警察・保護・矯正といった様々な分野の法律家・実務家に登壇いただきました。
刑事手続のリレー形式での解説、パネルディスカッション、グループセッションを通して、それぞれの仕事内容や魅力について学びました。
セミナー終了後には、実務家や法科大学院生による個別の進路相談会も行われました。
現場のリアルな話や大学生活の過ごし方など、熱心に実務家に質問する参加者の姿が印象的でした。
▲セミナーを通して、興味のある職業以外にも視野を広げることができた
▲「職場で女性はどのくらいいますか?」
女性の働き方についても、多くの質問が出た
参加者の声
刑事司法手続き全体を一連の流れで学ぶことができ、有意義だった。勉強だけでなく、実務における考え方に触れることができた。
現役の法曹の方々に直接お話を聞いたり、質問させていただく機会はなかなかないので、とても楽しくて貴重な経験ができました!!自分の進路を決める上で、とても役立ちそうです。
保護観察までの一連の刑事司法手続を専門の方々に説明していただき、検察や弁護士、保護観察官の仕事の内容や、やりがいを知ることができ、自分の将来の選択肢として可能性の幅が広がりました。
実務家の方に様々なお話を聞くことができて、とても学びが多かったです。また、刑事司法について学んだのも初めてだったのですが、今回のお話を聞いて自分の視野が広がりました。
ざっくばらんに色々な方のお話を伺えたのがありがたかったです。
刑事司法のおもしろさを身をもって感じました。同時に、刑事手続きのフローにおいて、入口となる警察業務の重要さについても更に知ることとなり、魅力を感じました。
2023年7月31日・8月1日
夏休み特別企画 刑事司法プログラム
法務省との共催による、全2日間の夏休み特別企画プログラムを実施しました。
1日目
首都圏の中学高校24校から、73名の学生が参加しました。
法務省に集合後、東京地方検察庁を訪問、裁判の傍聴、刑事司法セミナーを受けました。
現場ではたらく実務家たちの姿を間近で見たり、直接たくさんの疑問をぶつけることで、刑事司法にかかわる仕事への理解を深めました。
▲現職の検事によるリアリティ溢れる模擬取り調べを見学
▲裁判を傍聴後、公判について学び理解を深めた
2日目
34名の中学生・高校生が参加し、模擬裁判を体験しました。
現役裁判官による指導のもと、学生たちは裁判官・裁判員役として、架空の殺人未遂事件の審理・評議に参加しました。
自分たちで話し合って判決を決めていくことで、「人を裁く」ことの責任について学びました。
▲現役の裁判官とともに、判決を考える
▲裁判官席に座って、被告人に判決の言い渡し
参加者の声
(裁判を実際に傍聴して)前までは検事は一層罪を重くするのかと思っていたけれど、実はそうでなくて、「被告人」の今のことだけでなく、これからの生活や「被告人のため」の忠告などもしっかり関わっているのがとても印象に残りました。
私は理系ですが、文転して司法の道に進んでもいいかなと思うほど、魅力的な体験でした。
裁判所も法務省も初めて入った場所で、一つ一つが新鮮でした。裁判に至るまで、警察や検察など様々な分野が複雑に絡んでいるんだなと分かりました。
今実際に働いている人の話の内容が非常にリアルで興味深かった。弁護士、検察官、裁判官が、自分が思っていた以上に罪を犯した人々とともに歩んでいるとわかって感銘を受けた。
日本での裁判がどのように進んでいるのかを実際に体験することによってよく理解できた。
今回裁判員として判決まで裁判に参加しましたが、何が正解か分からないというのが1番難しかったですが、多くの人の意見を聞くことの大切さを学ぶことができました。
裁判官によって判決が変わり、その裁判によってその人の人生が決まると思うと、とても怖く感じ、裁判の重みも痛感しました。 初めは「何となく法に興味がある」程度だったのが、「法にとても興味がある」に変化しました。
2023年7月17日
刑事司法セミナー
「第2回 刑事司法への誘い」 @札幌会場
協会初の地方開催イベントとして、札幌にて第2回刑事司法セミナーを実施しました。
中学2年生から高校3年生までの計35名が参加し、
札幌市のほか、旭川市や登別市からもご参加いただきました。
第1部・第2部では、鑑識スペシャリストの警察官や札幌地方検察庁ではたらく検察官など、現役のプロフェッショナルを登壇者に迎え、それぞれの仕事の内容や、各分野同士のかかわり、仕事のやりがいなどについて語っていただきました。
第3部のグループセッションでは、「仕事をしていて一番つらかったことは?」「それぞれの仕事につくにあたって必要な心構えは?」など、現場のリアルを答えていただきました。
▲現役の弁護士、裁判官などが刑事手続きの流れを解説
▲制服姿の警察官講師。直接話すことができる貴重な機会に、質問が飛び交った。
2023年3月中旬
裁判傍聴・検察庁訪問プログラム
模擬裁判プログラム
都内の私立K高校の1~2年生、計26名が参加しました。
1日目は東京地方裁判所で裁判を傍聴後、
東京地方検察庁に訪問し、庁内の見学や検察官との座談会を行いました。
2日目・3日目には模擬裁判が開催されました。
裁判官チーム・検察官チーム・弁護士チームに分かれ、殺人未遂事件を題材にしたオリジナルの裁判資料を使って、
協会弁護士のサポートのもと準備を重ねて公判に臨みました。
▲検察庁にて、現職の検事たちと座談会
▲国士舘大学の模擬法廷にて、本番さながらの裁判を展開した
参加者の声
裁判というのは、人の人生が変わることなので
ものすごい大切なことだと知ることができた
授業では学ぶことのない、リーガル・マインドについて考える機会があり、裁判だけでなく日常生活での物事への対処に役立つ『論理的思考力』を高められた
今後もし裁判員に選ばれたときには、
判決を言い渡すことの重みを感じながら、
やるべきことを行いたい
実際裁判でどのようなことが起きていて、どのように審議がされているのかを学べた。今後は勉強のみではなく、私生活などにも活用していきたい
日に日に生徒たちの顔つきが変わってきたのを、この短期間で実感することが出来ました。
また今回、裁判を通して、「ひとりの人生を変える」ということの重大性を肌で感じ取らせることができ、さらに、そこで得た経験を社会の様々な場面においても活かすことが出来る、ということも実感させることができたと思います。(担当教諭)
2023年3月26日
刑事司法セミナー
「第1回 刑事司法への誘い」
高校1年生~大学生、教育関係者含め、計46名が参加しました。
現役の裁判官や元警察官など、各分野のプロフェッショナルを登壇者に迎え、
事件の発生から犯罪者の更生に至る刑事手続きの流れや、仕事の魅力などについて語っていただきました。
第3部のグループセッションでは、参加者と登壇者らが小グループに分かれ、
「印象深い事件はありましたか?」「どのような時にやりがいを感じますか?」など、
参加者から多くの質問が飛び交いました。
▲元検察官をはじめ、裁判官、弁護士、刑務所長や保護観察官の経験者らが登壇した
▲グループセッションの様子
参加者の声
刑事司法を逮捕から、裁判、更生まで、一通り学べるというのは、あまりない学びだったので面白かった。特に、いろいろな仕事でプロとして働いてきた方々の話を聞けたのは本当に良かった
法律という分野にも興味を持ったし、刑を受けた後にどのような流れで更生していくのかも勉強になり、将来進路を考えるひとつの大きなきっかけになった。弁護士の仕事に興味があったが、話を伺って、刑務官の仕事も人を支えるという点で面白そうだと思った
弁護士や法曹の先生と、顔を合わせて話ができる機会はとても貴重だと感じた
司法試験に最短で受かるためにはどうしたらいいか、高校生の間に何をしたらいいかなどを弁護士に相談できて、とても貴重な経験になった
刑事ドラマに映らない部分も専門家から教えていただき、貴重な機会になった
それぞれの方の仕事の内容・やりがいや、犯人に対する心情などを聞くことができて非常に有意義な時間だった
それぞれの立場がある中で、皆が最大限の力を出して、一人の人生を決めていくというプロセスがすごいと思った。それぞれの役割をもって働く人の信念を聞けてとても良かった