Legal Education Support Association

活動報告
2023年7月31日・8月1日
夏休み特別企画 刑事司法プログラム
法務省との共催による、全2日間の夏休み特別企画プログラムを実施しました。
1日目
首都圏の中学高校24校から、73名の学生が参加しました。
法務省に集合後、東京地方検察庁を訪問、裁判の傍聴、刑事司法セミナーを受けました。
現場ではたらく実務家たちの姿を間近で見たり、直接たくさんの疑問をぶつけることで、刑事司法にかかわる仕事への理解を深めました。

▲現職の検事によるリアリティ溢れる模擬取り調べを見学

▲裁判を傍聴後、公判について学び理解を深めた
2日目
34名の中学生・高校生が参加し、模擬裁判を体験しました。
現役裁判官による指導のもと、学生たちは裁判官・裁判員役として、架空の殺人未遂事件の審理・評議に参加しました。
自分たちで話し合って判決を決めていくことで、「人を裁く」ことの責任について学びました。

▲現役の裁判官とともに、判決を考える

▲裁判官席に座って、被告人に判決の言い渡し
参加者の声
(裁判を実際に傍聴して)前までは検事は一層罪を重くするのかと思っていたけれど、実はそうでなくて、「被告人」の今のことだけでなく、これからの生活や「被告人のため」の忠告などもしっかり関わっているのがとても印象に残りました。
私は理系ですが、文転して司法の道に進んでもいいかなと思うほど、魅力的な体験でした。
裁判所も法務省も初めて入った場所で、一つ一つが新鮮でした。裁判に至るまで、警察や検察など様々な分野が複雑に絡んでいるんだなと分かりました。
今実際に働いている人の話の内容が非常にリアルで興味深かった。弁護士、検察官、裁判官が、自分が思っていた以上に罪を犯した人々とともに歩んでいるとわかって感銘を受けた。
日本での裁判がどのように進んでいるのかを実際に体験することによってよく理解できた。
今回裁判員として判決まで裁判に参加しましたが、何が正解か分からないというのが1番難しかったですが、多くの人の意見を聞くことの大切さを学ぶことができました。
裁判官によって判決が変わり、その裁判によってその人の人生が決まると思うと、とても怖く感じ、裁判の重みも痛感しました。 初めは「何となく法に興味がある」程度だったのが、「法にとても興味がある」に変化しました。
2023年7月17日
「第2回 刑事司法への誘い」 @札幌会場
協会初の地方開催イベントとして、札幌にて第2回刑事司法セミナーを実施しました。
中学2年生から高校3年生までの計35名が参加し、
札幌市のほか、旭川市や登別市からもご参加いただきました。
第1部・第2部では、鑑識スペシャリストの警察官や札幌地方検察庁ではたらく検察官など、現役のプロフェッショナルを登壇者に迎え、それぞれの仕事の内容や、各分野同士のかかわり、仕事のやりがいなどについて語っていただきました。
第3部のグループセッションでは、「仕事をしていて一番つらかったことは?」「それぞれの仕事につくにあたって必要な心構えは?」など、現場のリアルを答えていただきました。

▲現役の弁護士、裁判官などが刑事手続きの流れを解説


▲制服姿の警察官講師。直接話すことができる貴重な機会に、質問が飛び交った。
2023年3月中旬
裁判傍聴・検察庁訪問プログラム
模擬裁判プログラム
都内の私立K高校の1~2年生、計26名が参加しました。
1日目は東京地方裁判所で裁判を傍聴後、
東京地方検察庁に訪問し、庁内の見学や検察官との座談会を行いました。
2日目・3日目には模擬裁判が開催されました。
裁判官チーム・検察官チーム・弁護士チームに分かれ、殺人未遂事件を題材にしたオリジナルの裁判資料を使って、
協会弁護士のサポートのもと準備を重ねて公判に臨みました。

▲検察庁にて、現職の検事たちと座談会

▲国士舘大学の模擬法廷にて、本番さながらの裁判を展開した
参加者の声
裁判というのは、人の人生が変わることなので
ものすごい大切なことだと知ることができた
授業では学ぶことのない、リーガル・マインドについて考える機会があり、裁判だけでなく日常生活での物事への対処に役立つ『論理的思考力』を高められた
今後もし裁判員に選ばれたときには、
判決を言い渡すことの重みを感じながら、
やるべきことを行いたい
実際裁判でどのようなことが起きていて、どのように審議がされているのかを学べた。今後は勉強のみではなく、私生活などにも活用していきたい
日に日に生徒たちの顔つきが変わってきたのを、この短期間で実感することが出来ました。
また今回、裁判を通して、「ひとりの人生を変える」ということの重大性を肌で感じ取らせることができ、さらに、そこで得た経験を社会の様々な場面においても活かすことが出来る、ということも実感させることができたと思います。(担当教諭)
2023年3月26日
刑事司法セミナー
「第1回 刑事司法への誘い」
高校1年生~大学生、教育関係者含め、計46名が参加しました。
現役の裁判官や元警察官など、各分野のプロフェッショナルを登壇者に迎え、
事件の発生から犯罪者の更生に至る刑事手続きの流れや、仕事の魅力などについて語っていただきました。
第3部のグループセッションでは、参加者と登壇者らが小グループに分かれ、
「印象深い事件はありましたか?」「どのような時にやりがいを感じますか?」など、
参加者から多くの質問が飛び交いました。


▲元検察官をはじめ、裁判官、弁護士、刑務所長や保護観察官の経験者らが登壇した
▲グループセッションの様子
参加者の声
刑事司法を逮捕から、裁判、更生まで、一通り学べるというのは、あまりない学びだったので面白かった。特に、いろいろな仕事でプロとして働いてきた方々の話を聞けたのは本当に良かった
法律という分野にも興味を持ったし、刑を受けた後にどのような流れで更生していくのかも勉強になり、将来進路を考えるひとつの大きなきっかけになった。弁護士の仕事に興味があったが、話を伺って、刑務官の仕事も人を支えるという点で面白そうだと思った
弁護士や法曹の先生と、顔を合わせて話ができる機会はとても貴重だと感じた
司法試験に最短で受かるためにはどうしたらいいか、高校生の間に何をしたらいいかなどを弁護士に相談できて、とても貴重な経験になった
刑事ドラマに映らない部分も専門家から教えていただき、貴重な機会になった
それぞれの方の仕事の内容・やりがいや、犯人に対する心情などを聞くことができて非常に有意義な時間だった
それぞれの立場がある中で、皆が最大限の力を出して、一人の人生を決めていくというプロセスがすごいと思った。それぞれの役割をもって働く人の信念を聞けてとても良かった